平日仕事し過ぎて、週末は野に還る
最近は平日の仕事がとても忙しいのです。大体朝8時過ぎに起床し、妻のかね吉と一緒に長男のえい吉とワンコのヨキ(フレンチブルドック♀)の対応でバタバタして、朝ごはんを食べずに9時から仕事スタート(リモートワーク)。なんだかんだでお昼が食べられても軽く14時過ぎにしゃべらなくても良い会議の合間に食べます。17時半ごろになるとえい吉を迎えにいき、一旦小休憩で20時くらいまでは夕食とかお風呂の時間。そのあとは24時過ぎくらいまで働くという感じです。(たまにクライアント訪問で出社です)
20代の時は24時頃まで働いても、まぁそこまで削られはしなかったですが先日34歳になった私には平日こんなサイクルだとちょっと色々不調になっちゃいます。
せめて週末は自分を解放させないといけない!と思っていたところ、学生時代にお世話になった起業家の先輩からお誘いをもらって、千葉は印西にある「はる農園」というところでピザづくりをすることになりました。
本記事は「はる農園」での体験を記事にしています。
はる農園はみんなのおにわ的なところ
「はる農園」は千葉県印西市岩戸にある農家・木こり・猟師手伝いをされるはるさんが営んでいる農園です。森に囲まれて、ヤギが草を気ままに食べている姿が見られるようなところです。
東京都世田谷区から車で1時間半くらいで到着します。いつもキャンプで長野の軽井沢方面や山梨の河口湖方面へ行っていましたが、3時間はかかるので、移動で疲れるな、、という感覚がありましたが、1時間半であれば一回途中休憩を挟めば割と快適な移動の範囲と個人的には思います。
到着して車から降りて息を吸った瞬間に私の瀕死状態だったHPは3割くらい回復しましたね。10月中旬の日曜日でしたが、当日は天気も快晴、気温湿度も快適という状況だったため、空気・見た目・メンバー良くテンション上がりました。
今回は先輩起業家ご家族とそのご友人(コンサル会社パートナー)のご家族と3家族でピザづくりの森へ入っていきます。
いざピザづくり
早速普段の生活の中では見ることのないピザ窯があります。
期待が高まります。
かまがどうやってつくられるのか
ピザ窯に火をつけるために薪を割ります。重たい斧を持って、えいやーと振りかぶります。結構怖いです。腕を振って勢い余ってスネに斧があたったら、なんてことも事故で起きることがあります。写真ではできていないですが、足を拡げて腰を落とすように斧を落として薪を割ります。えい吉も初めてでしたがかね吉と一緒に頑張って薪を割っていました。
薪を入れて火をつけます。
このピザ窯は粘度の高い土を集めてきてこねて井草?を混ぜて作られたようです。何より土が重要で何日もかけて乾燥をさせてこだわって作られたもののようです。よく都会でもピッツェリアでは窯が厨房にありますが、基本的には室内なので煙突があるタイプになります。
穴が一つしかないので、一気に燃やすと煙が穴をふさいでしまい、火が消えてしまうことがあるようなので、ちょっとずつ燃やす必要があるようです。
ピザは400~500度くらいの温度で焼くのが良いらしく、ピザ窯の温度は平気でそれくらいいっちゃうようです。また、一度温度が出るとなんと3日間くらい暖かい温度を保つようです。先人たちすごい。。。(煙突があるタイプだと換気口になっちゃうので温度もすぐに下がる)
ピザ窯の温度が上がるのを待っている間に野菜や梨を収穫
ピザ窯の温度が上がるまでは少し時間がかかるので、その間に野菜や梨の収穫をしました。
緑が映えますね。天気も良かったことから、気持ちよさMaxでHPも5割くらい回復してきました。いまはかぶ、人参、ワサビ菜などがあり、いただきました。途中、イノシシが掘り起こしたであろう跡なんかも見られ、「ほぉ~」という声が出ました。はるさんはイノシシの罠なんかもしかけられるようで、イノシシの解体などもしちゃうそうです。
ふと、農園では朽ちそうなヘチマがあったので、スポンジにすべく皮をむきむきしたりもしました。
ワンコのヨキは子犬なのでまだ散歩をあまりしていませんが、今回デビューで早速ヘチマに興味深々でしたと。
続いて、梨狩りもしちゃいます。この梨農園ではネットを2段で敷いているようです。
一つ目の低いほうのネットは収穫等含めた作業がしやすいように、木の高さを一定に保つよう木にネットを被せるようにして調整しているようです。また、もう一つは鳥たちから果実を守るために、木よりも更に高い位置にネットがあります。
これも知恵なんですね。
梨がなってます。にやり。
野菜と果物を収穫して、もう十分かなと思いましたが、「はる農園」ではキノコ狩りもできるようです。
キノコは伐採された木に菌がついている木製のビスを打ち込んで添えるように根のついた気に立てかけておきます。そうするとビスから菌糸が伸びていきキノコが出てきます。また、菌糸は地面まで伸ばし、地面から更に地中に伸びていき森と一体になるようです。はるさんいわく、このキノコの栽培は木の埋葬過程の一つだということです。
どういうことかというと、木⇒菌のついたビスを打ち込む⇒木の中に菌糸が伸びてキノコが作られる⇒キノコが取れた後で次はクワガタなどの温床となる⇒クワガタが成長すると木は役目を終えて土に還る、という木が土に還るプロセスの中で人はキノコという形になって我々人間含めた動物の血肉となっている、ということだと。
森もキノコもいい話を聞かせてくれたはるさんにも深謝です。
アヒージョとピザ
ピザを作る前に腹ごしらえ的な感じでとった野菜をアヒージョにします。
かぶ、ワサビ菜、キノコをフライパンにいれてオリーブオイルと塩をまぶして窯に入れます。
シンプルに美味かったです。この時点でHPは6割くらい回復しました。
いよいよピザ窯の温度が上がっていき、400度くらいになってきました。
まずはるさんがピッツァマルゲリータ作成を実演してくれました。生地はすでに用意していただいていたので、コネて形を作り、トマトソースとモッツァレラチーズにバジルをのせてピザ窯へ。具をのせたピザ生地を写真左の大きなヘラに乗せるときはピザ生地が破れそうな感覚に襲われますが、そこは「勇気」ということで、破れない!大丈夫!自分ならできる!!という強い想いがあればうまく乗せられるそうです。
ピザ窯に入れた後は全体に焼き目がつくように、勇気を持ちながらピザを360度回転させて完成です。
ピザはただ生地を伸ばすだけでなく、端っこをくるっと丸めるとハンドトスな感じになり良きです。かね吉はこの部分にチーズを入れていました。
各々ピザを作り、お腹も満たされてくると、子供たちはテーブルから離れ遊び回ります。
ワンコのよきを散歩させたり。
ヨキは羊を狙ったり。
子供たち同士でも森の中で世間話がされていて各々広く解放的な空間の中で時間を過ごします。
あとは竹を切ったりして、開墾も。
いろんな経験をさせてもらいました。
自然の恵みでお腹も満たされ、子供たちが自由に遊びまわる姿をみて、完全に回復できた週末でした。
何が幸せかって
ピザを食べたあと、かね吉による「肉が(も)食いたい!」という発言から多分きっとみんなも少なからず感化され、そういう想いになったのか、かね吉のリーダーシップなのか結局肉を調達し、夜のBBQもさせていただいて、お腹も気持ちも満たされた状態で、帰路につきました。
自然のなかで、子供がのびのびとしている姿を見ながら、自然のものを頂き、おしゃべりしながら、おなかを満たす。これは間違いなく幸せでした。
おしまい