子育て

幼稚園受験 考査対策 – 生活習慣編

幼稚園受験-考査対策-生活習慣編

本記事の位置づけ

幼稚園受験を控えているお子さんをお持ちのパパママにとって、「我が子」にどんなことをしてあげると、志望する幼稚園に受かるのだろうか。そんな悩みをもつパパママは多いかと思います。幼稚園受験ではなくても、小学校受験に対して同じように悩みをもつパパママは多いでしょう。

本記事では幼稚園受験の考査において、一般的にどのような項目が考査対象となっているかという点を踏まえ、特に考査項目の中の「生活習慣」について深堀して、どんな対策をしていったかを記事にまとめています。

幼稚園受験全体、また考査項目について網羅的に記載している記事は別に書いてありますのでご参照ください。

幼稚園受験の全体像
幼稚園受験で、子供にどんな対策をさせる?

生活習慣とは

考査対策項目の生活習慣
考査対策項目の生活習慣

考査対策の概要記事でも記載しましたが項目は大きく分類すると9つあると思われます。

  1. 生活習慣
  2. 巧緻性
  3. 記憶
  4. 運動
  5. 指示行動
  6. 行動観察
  7. 言語知識

今回は1つ目の生活習慣について掘り下げていきます。

生活習慣はどんな点が見られる?

生活習慣といっても、朝起きる時間や寝る時間や食事中のマナーが直接的にみられる、というわけではなく、幼稚園受験の中でどんなポイントが見られるのか?という観点でえい吉を幼稚園受験させたときに幼児教室からうかがった点を記していこうと思います。

母子分離

まず第1に母子分離が挙げられます。多くの幼稚園受験における考査では親子と共に受ける親子面接に加えて、親と離れた状態で、もしくは親が見えない状態で子供だけが遊ぶ・質問の受け答えをする等の母子分離ができるか?という点が問われます。

母子分離は子供が最初に「嫌だ!ママと離れたくない!」みたいに思うとかなり巻き返しが難しくなるのかなと、感じます(えい吉のときはそうだった)。そのため、面接や母子分離の最初のタイミングである「部屋に泣かずに入室できるか」という点が一つ留意するポイントかと思います。

挨拶

挨拶は人と会ったときに「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」というのももちろん基本的な行動として覚えることになると思います。(社会生活をしていく上で必要)

幼稚園受験の考査という観点では積極的に自分から進んで挨拶ができるか、またお辞儀があるか、という点がポイントとなってくるとのことです。

特にお辞儀はあまりしない子も多いかもしれないので、深く「ありがとうございました。」という子がいると、「おっ」となりますね。

着座

着座は考査の間は座っている時間が長いため、どうしてもだれてしまい、背中が丸くなる、途中で立ち上がって動き回ってしまう等、取組中の着座姿勢が乱れることがあります。

幼稚園受験ではこの点をしっかり背筋を伸ばしてずっと待っている、というのは難しいと思いますが、この点もできる限り留意したいですね。

面接

生活習慣の項目の中で最もバリエーションが多く、子供の特徴がみられるところかと思いますが面接があります。主に以下のポイントを抑えておくと良いと考えています。

  • 自分の名前・年齢をいうことができる
  • 姿勢(着座や気をつけの姿勢を保つことができる)
  • 視線(キョロキョロせずに目を見て話すことができる)
  • 表情(明るい印象を与えることができる)
  • 質問の意味を理解し、しっかり答えることができる
  • 丁寧な言葉づかいができる(です、ます等)

質問内容などは幼稚園によって、またその時によって変わると思います。しかし、上記のポイントはほぼ不変なのではないかと思います。

自分の名前・年齢をいうことができる

多くの幼稚園がこの質問をまずしてくるのではないかなと思います。この際に名前だけを回答する、数字だけ言うなどではなく、しっかり「大吉えい吉です。」とフルネームでこたえられるか、です・ます。とつけられるかという点。また、「3歳です。」と答えられるかが見られているかと感じます。

姿勢(着座や気をつけの姿勢を保つことができる)

姿勢は「着座」のところで記載をしましたが、立ちの場合もあるのでその際は気をつけの姿勢が保てるか、という点を見られていると思われます。加えて、手の位置も膝の上を基本に置くということも子供に意識させると良いと思います。(手はお膝~という歌がありましたね。)

視線(キョロキョロせずに目を見て話すことができる)

面接で受け答えをする際に相手の目を見て話す、という点。この点はえい吉は苦戦しました。目線が泳いでしまうことがありました。回答をするときに本人は何か考えていて、その時に泳いでしまうのかもしれませんが、うちは相手をしっかり見れるようにえい吉には何度も繰り返し伝えていくことを心掛けました。

表情(明るい印象を与えることができる)

表情は硬すぎず、柔らかく自然体の笑顔がでることが一番理想的なのではないかなと思います。硬すぎる、というのは例えば普通に普段来ていないところで、慣れていない格好で初めて会う人と会話をする、ということでも大人でも緊張してしまうかもしれません。それによってでる表情の硬さもあれば、訓練しすぎて逆に緊張してしまう等、子供によって表情が硬くなってしまう原因はあるにせよ。Enjoyの精神で臨むことで、もしくは親がニコっと笑ってあげることで、表情を和らげてあげる努力が必要かなと感じます。この点はあまり対策をしっかりするというより、個性が出てしまうかもしれませんね。

質問の意味を理解し、しっかり答えることができる

面接のコアとなる部分ですね。質問の内容は幼稚園によって差があるものの、普段から親と子供でたくさんの会話をしながら語彙力と表現力を増やしていくことで質問の意味を理解し、回答ができるようになるという日々の積み重ねが重要な項目と考えられます。語彙力を増やすという意味でえい吉とは「しりとり」をたくさんしました。ゲーム感覚で言葉をたくさん知れるのでお勧めです。(特別ルールで子供が知らない単語を親が言う場合は、子供に意味を説明して、子供が意味を理解したら、その言葉を使ってよい、というルールを加えると長く続きます)

質問については、家でたくさん質問をしてあげました。

  • 好きな色は何ですか?それはなぜですか?
  • 将来なりたいものは何ですか?それはなぜですか?
  • えい吉の宝物はなんですか
  • 好きな食べものは何ですか?それはなぜですか?

というような具合です。ポイントは質問をしてその回答に対して、理由を聞くことで論理的な回答ができるようになるので、良いかなと思っていました。

丁寧な言葉づかいができる(です、ます等)

面接で質疑応答をする際に、単語を言い放つような感じだと、良くありませんよね。つまり、「です・ます」をつけて回答するように教える必要があります。お父さん・お母さんと話すときは普段「です・ます」とか使わないかと思うのですが、「面接」始まります、というように仕切りを入れることでそのときはちゃんと「です・ます」をつけよう、という練習をするのが良いかなと思います。

他にも大人でもよくあるのですが「こどばのひげ」とも言いますが、「えーと」「あのー」「ん-とね」という意味のない音のことです。回答をする前にこのような余計な音もなるべく排除しておくようにすべきかと思います。

またよく会話にでる1人称は「ぼく」、パパ・ママではなく「お父様・お母様(お父さん・お母さんでもよい?)」と呼ぶようにしておくのも練習が必要な点と思います。

正直、我が家ではお父様・お母様と呼ばれるとかなり歯がゆい感覚を覚えるので、本腰をいれた面接練習は考査の日の1,2週間前に集中して取り組みをしました。

生活力

最後に生活力についてですが、もちろん自分で料理ができるとか大人向けの生活力とは異なります。かつ、考査によってはあまり関連が出てこないところもありますが、考査は総合格闘技と呼んでも過言ではないため、いつボロがでるかわかりません。以下の点も普段の生活の中で意識して、子供にインプットしていくと安心です。

  • かばんから自分で道具を出し入れする
  • スモックの着脱(たたむ・巾着にしまう)
  • ハンカチ、ティッシュの扱いが適切、爪を整えている
  • 食事の挨拶、おやつの支度や片付けができる
  • 取組後の片付けが進んでできる
  • 指示を理解し、行動できる
  • トイレ(意思表示ができる)

特に爪については、考査前日に精神と一緒に整えて切っておきましょう。

また、えい吉はハンカチとティッシュを持ち運ぶ習慣がなかった、というよりサイズ的にポケットにハンカチやティッシュを入れるのが難しかったので、付けポケットを導入したりしていました。使う時期はかなり限定的なのですが、プチおしゃれ感覚で楽しむようにしていました。

まとめ:生活習慣について重点的に取り組んだ点

細かい点は上述したつもりですが、まとめると我が家では以下の感じで普段の生活を送っていました。

  • えい吉にたくさん質問をする。
  • お出かけの時はハンカチ・ティッシュを持ち歩かせる。
  • 自分のことは自分でやらせる
  • 知らない人に会わせる(知らない子供と遊ばせる)
  • 考査1,2週間前からは面接対策週間として、目線や言葉遣いを矯正